屋根・外装・ドアのリフォーム
屋根や外壁は常に紫外線や風雨にさらされている部分。
劣化すると見た目だけでなく、家そのものの性能や安全性にも問題が出てきます。
定期的にチェックし、早めの修理やリフォームを心がけましょう。
①屋根
塗装などの定期的なメンテナンスを繰り返し、
築15年を経過したら雨漏りなどが起きる前に屋根の葺き替えや重ね葺きを検討しましょう。
屋根材の種類
瓦
耐久性に優れ、塗装の必要はありませんが、重量がかなりあるため、耐震性が劣ります。
スレート(コロニアル)
耐火性、耐熱性に優れ、重量も軽いため施工もしやすく、多く普及しています。
しかし表面が劣化しやすく、塗装などの定期的なメンテナンスが必要です。
金属屋根(ガルバリウム鋼板)
軽量で耐震性が高く、耐久年数も高いのが特徴です。
また密閉性が高く、水が張り込みにくい構造になっているため、
雪の多い地方ではおすすめの材質です。
しかし一般的なタイプは断熱性が低く、室内が高温になりがち。
防音性も低いため、雨音が気になることもあります。
自然石粒付鋼板
ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板に自然の石粒をコーティングしたものです。
軽量で耐震性が高く、また細かい石粒が太陽の熱を反射するので、
遮熱性が高く、防音性にも優れています。
トタン
安価で施工時間も短いのが特徴ですが、
耐久性が低く、また断熱性や防音性も低いです。
※耐震性を考えると、屋根は軽い方が安心です。
葺き替えの場合は現在の屋根よりも軽量な屋根材を選びましょう。
また現在の屋根に新しく被せる重ね葺きでは、現在よりも重くなるため、
なるべく軽い金属屋根や自然石粒付鋼板がおすすめです。
※積雪地帯向けに、屋根に被せると自然に雪が滑り落ちるシートや
ヒーターで屋根の雪を溶かすシステムを設置するなど、
雪下ろしが不要な屋根にする工夫もあります。
②外壁
汚れたり劣化したりすると、内部に雨水が染み込み、腐食することになりかねません。
外壁塗装、張り替え、重ね張りなどの方法で早めの修繕を心がけましょう。
外壁の種類
モルタル
模様を作ったり、タイルを貼り付けたりとデザイン性に優れていますが、
防水機能がないので、塗装等が必要です。
またひび割れ等が起こりやすく、定期的にメンテナンスをしなければなりません。
サイディング
窯業系、金属系、木質系、樹脂系があり、多くの種類やデザインから選ぶことができます。
雨で汚れが落ちる機能が付いたものなどもあります。
軽量で耐久性に優れており、工期も短いことから、現在の住宅では主流になっています。
ただしコーキングのうち替え等のメンテナンスが必要です。
タイル
粘土や石材を細かく砕いたものを焼き固めたもので、
耐久性に優れ、高級感があり、長期間美しさを保ちます。
ただしコストが高く、また地震等で剥離してしまうことがあります。
③雨どい
破損や詰まりがないか点検し、きちんと排水ができているか確認しましょう。
④軒天・破風板・雪止め
屋根まわりが傷んでいると、雨漏りなどの原因にもなります。
屋根同様、紫外線や風雨にさらされ、劣化が早いので、
定期的に点検し、メンテナンスを心がけましょう。
⑤玄関ドア
デザインはもちろん、採光や通気性、断熱性、防犯性に優れたものなど、
機能的にもいろいろな種類があります。
とくに玄関ドアのカギは2ヵ所を施錠でき、防犯性の高い種類のものにしましょう。
⑥雨戸・シャッター
雨戸やシャッターには、雨風を防ぐことはもちろん、
強風で飛来物が飛び込んでくるのを防ぐ目的もあります。
また防火や防音、遮光、防犯の役目もあるので、できるだけ取り付けた方が安心です。
閉めていても光や風が入るタイプのものや、
断熱性の高いものなど、さまざまな機能を備えたものもあります。
外装材は住まいの印象を左右するだけでなく、
家の構造にかかわる大切な役割を担っています。
安心して長く住むためにも、定期的なメンテナンスを心がけましょう。