外壁・屋根塗装
外壁や屋根の塗装は美観を保つためだけでなく、建物の保護のためにとても重要です。
塗装の塗膜が劣化して屋根や壁にヒビが入ると、
雨が侵入して建物の構造そのものが傷んでしまい、修繕も大変になってきます。
そうなる前に定期的に塗装工事を行い、建物の寿命を延ばしましょう。
①塗り替えの時期
塗装工事は一般的に10年に1回が目安といわれていますが、
家ごとに異なるので、家の劣化状態を把握して、適切な時期に行いましょう。
次の点をチェックしてみましょう。
- ツヤが消えている
- 色があせ、変色している。
- 表面に藻やカビが生えている。
- 壁の表面を触ると手に白い粉がつく(チョーキング現象)
- 壁や屋根にヒビが入っている。
- 塗膜が剥がれたり、壁面が割れている。
- 屋根材の表面が剥がれたり、落ちている。
一つでも当てはまったら塗り替えを検討する時期です。
ヒビ割れや剥がれがある場合は、
建物内に水が浸入して雨漏りする前に早急に対処しましょう。
②塗料の選び方
基本的に、塗料の主成分となるのは合成樹脂です。
合成樹脂の種類により、
アクリル、ウレタン、シリコン、ハイブリット、フッ素などがありますが、
現在もっともよく使われているのがシリコンです。
耐用年数や仕上がりの違いのほかにも、
汚れにくい機能や、遮熱効果のあるものなどもあるので、
塗る面や予算を考慮して選びましょう。
③塗装工事の工程
- 安全に作業ができるよう、足場を組みます。
- 高圧洗浄で旧塗膜に付着している埃や藻、カビなどの汚れを除去します。汚れをきちんと取ることで、塗料の接着をよくします。
- 塗装をする面以外に塗料がつかないようにカバーやテープで養生します。
- ヒビの補修やシーリングの打ち替え、塗膜の補修、さび止めなどの下地処理をします。塗装が終わると見えなくなるところですが、塗装工事の中でもっとも重要な工程です。
- 塗装面と塗料を密着させ、塗装面を均一化して塗装ムラをなくすため、下塗りをします。
- 仕上げ塗装として中塗りと上塗りの2回の塗装を行います。 2回塗って塗膜の厚みを付けることで、塗りムラを抑え、塗装の性能も高まります。
- 屋根や外壁以外にも破風板、窓枠、軒下、雨樋なども塗装します。
- 塗り残しや塗りムラを点検し、必要に応じて手直しを行います。
- 足場を解体し、片付け、清掃を行います。工期はおよそ10日~2週間です。
④塗装工事費
工事にかかる費用は主に塗料代、材料費、人件費です。
塗料代は、使う塗料の種類によって幅があります。
また家の状況によって組む足場の価格や、下地処理の際の補修やさび止めなど、
かかる材料費も違ってきますが、
一般的に30坪の家で、屋根と外壁の塗装を行った場合、
80~150万円が相場価格の目安となります。
これよりも大幅に安かったり、高かったりする場合は注意しましょう。
見積もりを作ってもらう際は、内訳を示してもらい、
それぞれの項目をしっかり理解し、納得することが大事です。